変化の美小虎(へんげのみこと)

 

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商品詳細

プリント方式

●フルカラーインクジェットプリント
フルカラー表現が可能な衣類専用のインクでTシャツに直接プリントする方式です。

使用Tシャツボディ

国内メーカーNo1の『UnitedAthle』を使用しています。

サイズ表

(cm) S M L XL
着丈 65 68 71 75
身幅 48 50 53 58
肩幅 42 46 50 54

※製品の性質上1~2cmの誤差が生じる場合がございます。

発送について

送料:全国一律600円(日本郵便)
※10000円以上お買い上げで無料になります。

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お待たせしてしまい申し訳ありませんが何卒よろしくお願い致します。

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【変化】

「ふぁ……ぁう……」

裏門の新人の警備兵の大きな欠伸を見かねて、横にいた彼の先輩が強くたしなめた。

「もっと緊張感を持て!正門よりも裏口の方が昔から敵に狙われ易いもんなんだ、分かってるのか!!」

「す、すいません……ネコの欠伸をみてたら、つい……」

「ネコ?」

そういって後輩の指差す先に、尻尾の根元に大きなリボンを着けたトラ柄のネコが一匹、小さい口で大きく欠伸をしていた。

「ありゃどこかの飼い猫だな、でっかいリボン付けてもらって……」

「リボンってことは、メスですかね?」

「さあな。ネコばっかり見てないで、ちゃんと回りを警戒しろ」

はい、と返事をすると、新人はライフル銃を腰に寄せて構えなおした。

とは言え、いつものように特に何事もなく過ぎるのどかな時間は、次第に緊張感を解いていく。
小耳に挟んでから、ずっと気になっていたあることを新人はふと思い出した。

「先輩……」

「何だ?」

「忍者っていると思います?」

「は?忍者?」

「盗み聞きするつもりはなかったのですが、ある国の一個師団が数人の忍者のような敵に壊滅させられたと……」

新人の恐る恐る小声で話すその内容に、先輩は大きくため息をついた。

「お前な、今の時代に本物の忍者なんかいるわけないだろう」

「しかし、その話をしていた士官は情報部の制服を着ていましたし、あの雰囲気は――」

「冗談話でもしていたところを聞いたんだろう。そもそも、お前はどう思うんだ?」

「いたら見てみたいかなと」

「アホか。いいか、忍者だろうが何だろうが、我々の仲間であれ、ここに現れた者に対しては射殺許可が出ている、そのことを忘れるな」

「はい、何人たりとも許されないと、そう聞いてます」

「そうだ、近づくこと自体許されていない、何故だか説明してみろ」

――この裏口がVIPの出口専用で、入り口としての役割を担っていないからよね?――

「そういうことだ、よく分かってるじゃないか……………………え?」

先輩は不思議そうな顔をして新人を見た。
新人も、同じような顔をして、お互いが顔を見合わせた。

咄嗟に周囲を見回しながら、二人は銃を構える。

「誰だ!」

先輩が叫ぶ。
周囲に人影は……ない。
さっきの声はどこから聞こえたのか、風の木々を揺らす音だけが二人の間を吹き抜けていく。
初めての事態に、新人は呼吸が詰まりそうになった。

(気のせいじゃない……確かに聞こえた……女の声が)

目をつぶり、恐怖ごと飲み込むかのように、喉をならす。

(落ち着け……落ち着くんだ……)

意を決したように目を開く。
目の前に、先ほどのネコが尻尾を立てながらこちらを見上げていた。

「おいお前、ここは危ないぞ、早くどっかに――」

ドサッ

「っ!?――」

すぐ横で起きた大きな物音に、慌てて銃を向けた。
先輩が…倒れていた。

「せ、先輩?……先輩!!」

――忍者を見てみたい、そう言ってたわよね?――

「っ!?」

再び、あの声がした、その声に新人は恐怖で尻をつくも、震えながら銃を向ける。
女が一人立っている。
その姿は紛れもない、忍の衣装を身にまとった女が一人、その風貌に目を奪われた。
腰にした大きなリボンを風が揺らしている。

「…そのリボン――」

彼女がニコリと微笑むと、つられて彼もひきつった笑みを返した。
そこで、目の前が暗くなった――

音もなく裏口の扉が開く。
倒れている二人をよそに、一匹のネコが悠々と施設の中に入っていった。
そしてゆっくりと、音もなく扉が閉まる。

その様子を塀の上から眺めている黒猫がいた。
一度大きく欠伸をすると、暖かな日差しの下、気持ちよさそうに眠るのだった。

 
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