「威力は落としていいから、もっと連発して打ちてーんだっての」

自分の左足、ふくらはぎから下を手に持ちながら科学者に直談判をしている女性がいる。
傍から見れば異様な光景だが、見ての通り、彼女の身体は一部がサイボーグになっているのだ。

両手両足が手動ではあるが取り外し可能であり、その四肢全てにキャノン砲が備え付けられている。
…のではあるが、彼女が不満に思っているのは、その仕様であった。

「一発ずつしか撃てないなら、全部でたったの四発じゃねーか!」
「その一発が高出力熱核爆弾、”Mark 17”並にあるんじゃ、四発もあれば十分じゃて」
「そんな水爆並みの威力のあるモンをどこで使えっていうんだよ、ハゲ!」

やれまた始まったと、回りのスタッフがため息をつく中、一振りの刀をもった白衣の女性が喚く彼女に近づいた。

「機威さん、こちら調整しなおしておきました」
「お、サンキュ。これで腕の痺れから解消されそうだな」

その彼女が背中に収めた刀には振動を発生させる「振動子」と、
それを駆動させるための「発振器」が中に備えられており、
圧電素子を使用し、電圧をかけることによって、数μm変位させることができるのだ。
つまり、周期的に電圧をかけることで超微細振動を発生させ、ありとあらゆるものを瞬時に切断することが可能となっている。
生身の人間が手に持てば、すぐに振動障害がおこるであろう。

「特注アームハンドじゃぞ、女々しいやつじゃの」
「やかましい、キャノンが使えねーからこのナンタラブレードってやつでしか戦えないんだろーが!」
「機威さん、ナンタラではなく、”超音波微細振動ブレード”です」
「そう、その超音波…ナンタラだ!」
「微細振動」
「お、おう…」
「ちゃんと覚えてくださいね」
「…はい…」

なぜか異様な迫力に、彼女は素直に返事をするしかなかった。

「それとお父さん、機威さんのキャノンの調整は私がしておきますので。
 あまり超音波微細振動ブレードばかりに負担をかけさせたくありませんから」
「お前には無理じゃ、大体この設計図すらまだ見て――」
「固形重水素化リチウムを核物質とした乾式水爆に抑えますから」
「いやまて、じゃから――」
「いいですね」
「…はい…」

科学者親子のやりとりを見ながら、機威は小さく呟いた。

「だから水爆から離れてくれよ……」

 

 
 
 
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着丈 65 69 73 77
身幅 49 52 55 58
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